内視鏡検査を受ける当日は、スムーズな流れと医療機関での対応を事前に把握しておくことで、不安や緊張を軽減できます。特に高齢の方にとっては、安心できる環境が整っていることが重要です。
受付から検査準備までの流れ
病院に到着したらまず受付を済ませ、事前に配布された問診票や健康情報を提出します。その後、必要に応じて血圧や体温のチェックが行われ、体調の確認が済むと検査着に着替えます。鎮静剤を使用する場合は、この段階で点滴が始まります。
検査に向けてリラックスできるよう、スタッフが声かけを行いながら進めてくれるケースが多いため、不安を抱えている方も安心して準備を進められます。
内視鏡検査中の対応と時間配分
内視鏡検査には、胃カメラと大腸カメラの2種類があり、検査部位によって方法が異なります。胃カメラでは口または鼻からスコープが挿入され、胃内部を観察します。大腸カメラでは、肛門から挿入し、結腸や直腸の内部を確認します。
検査は通常15〜30分ほどで終了しますが、ポリープ切除や生検が必要な場合はやや長くなることもあります。高齢の方には特に、無理のない体勢で行えるよう配慮されるため、緊張せず検査を受けることができます。
検査後の休憩と医師の説明
検査後は、しばらくのあいだ回復室で休む時間が設けられます。鎮静剤を使用した場合は、目覚めた後の意識の確認が済んでから医師より結果の説明を受ける流れとなります。軽食の摂取や水分補給についての指示がある場合もあるため、その場でしっかり聞いておくことが大切です。
また、当日の運転や激しい運動は避け、できるだけ安静に過ごすことが望まれます。家族の同席が可能な病院では、説明を一緒に聞いてもらうと安心感が高まります。